こんにちは、スタッフの神西(妹)です。

本日はとても大切なお知らせがあります。

三重県で、SFTS(重症熱性血小板減少症候群)に感染したネコを治療していた獣医師が亡くなったという、非常に痛ましいニュースが報道されました。

■yahooニュース

https://news.yahoo.co.jp/articles/5d07c791a3683406d22cdb2fdb2b385cba5fc603

■ SFTSとは?

SFTSは、マダニを介してウイルスが動物や人に感染する病気です。

感染すると、6~14日の潜伏期間を経て、発熱・嘔吐・下血などの症状が現れ、人では最大30%、ネコでは約60%の致死率とも言われています。

■ 今回の感染経路が問題視されている理由

この獣医師の方にはマダニに刺された痕が確認されていませんでした。

つまり、直接のマダニ被害ではなく、SFTSに感染したネコからヒトへの感染が強く疑われています。

これは私たちペット医療に関わる者だけでなく、すべての飼い主さんにとっても他人事ではありません。

 飼い主さんにできる予防とは?

1. マダニ予防を徹底しましょう

定期的なノミ・マダニ駆除薬の使用

・草むらや畑などへの散歩を避ける、もしくは散歩後のチェック

2. 室内飼育の徹底

屋外に出る機会が多いほど、マダニに寄生されるリスクが高まります。

完全室内飼育や、出入り後の丁寧なチェックが命を守ります。

3. 人側の対策も重要です

・散歩や山林・畑などに行く際は「長袖・長ズボン」の着用

・マダニ忌避剤の使用

・帰宅後のシャワーや衣服チェック

 最後に

亡くなられた獣医師の方のご冥福を心よりお祈りいたします。

この悲しい出来事が、少しでも多くの命を守るきっかけとなりますように。

ペットを守ることは、飼い主さん自身や私たち医療スタッフを守ることにもつながります。

これからの季節、マダニが活発になりますので、どうぞ今一度、予防の大切さを見直してみてください。

当院では、ノミ・マダニ駆除薬も各種取り揃えております。

ご質問やご不安があれば、お気軽に当院までご相談ください。

神西ペットクリニック 愛玩動物看護師 神西