2024年11月1日に、メルパルク熊本で開催された九州地区獣医師大会に参加してきました。
この日は臨時休診をいただき、皆様には大変ご不便をおかけいたしました。
九年に一度の熊本開催という事で、九州各県からたくさんの方が参加し、大いに盛り上がりました。
今回は獣医師学術九州地区学会にて「前肢に病的骨折を認めた骨髄腫関連疾患の猫の一例」という題名で発表させていただきました。
学会発表の中で特に興味深かったのが、山口大学の共同獣医学部教授であられる早坂先生の講演でした。
近年話題となっている、人とペットに感染する人獣共通感染症であり、ダニが媒介するウィルス「SFTS」についての最新の講演です。
早坂先生はSFTSの研究者として、ケニアをはじめ様々な国でダニを捕獲し、研究し、このウィルスの生態を突き止めるために、日々活動されている獣医師です。
研究の世界で情熱を持って世の中に貢献される早坂先生の姿に、同じ獣医師として大変刺激を受けました。
SFTSに感染した致死率は10〜30%といわれており、このような危険な伝染病を啓蒙していくのも臨床獣医師の役割であると改めて感じさせられました。
ペットと暮らしている皆様におかれましても、SFTSについて関心を持っていただき、日頃からダニ対策をしっかりと行っていただけますようお願い申し上げます。
ノミ・ダニ(マダニ)予防駆除のお薬も各種取り揃えておりますので、どうぞお気軽にお申し付けください。
院長 神西