外で飼っている猫ちゃんが事故に合ってしまうケースはとても多いです。
特に雄の若い猫ちゃんが車の事故に遭うと、骨折や横隔膜ヘルニア、肺挫傷を起こすことがあります。

今回は横隔膜ヘルニアの猫ちゃんの症例です。

来院時の症状

・熱が39.2度と高め

・呼吸が速い

・お腹が膨れている

レントゲンおよびエコー検査より、横隔膜ヘルニアと診断しました。

2日間入院で安静の後、手術を行いました。

横隔膜ヘルニア 術前レントゲン

緑色で囲った所が横隔膜を破って肝臓が突出している画像です。

黄色で囲った所が腹壁を破って小腸が突出している画像です。

横隔膜ヘルニア 術後レントゲン

手術により整復したことで、肝臓と小腸の突出が消失しています。

術後は良好で、今も元気に過ごしています。

外飼いの猫ちゃんは車との衝突事故や、高いところからの着地失敗、猫同士の喧嘩による咬傷など怪我による来院が多いです。

事故がないように、猫ちゃんの飼い主様にはなるべくリードでのお散歩や室内での飼育を推奨しています。

帰ってきた時に呼吸が速い、体を触ると熱を感じるなど、異常や異変を感じたらそのまま様子を見らず、すぐに診察にいらしてください。

院長 神西